SNSに投稿した写真で「うつ病」にかかっているかどうか判断できるという研究があるそうです。
人工知能(AI)が「うつ病」SNSアカウントを見分けることができる?
アメリカのハーバード大学・アンドリュー(Andrew Reece)氏とアメリカ・バーモント大学教授のクリストファー(Christopher Danforth)氏の研究チームは、SNSの「インスタグラム」に投稿された写真を人工知能(AI)で解析し、うつ病にかかっているかどうか判断できるというプログラムを作りました。
このAIは約70%の確率で、うつ病かそうでないかを見分けることができるとのことです。
うつ病傾向のある人の写真
この研究によると、うつ病の人の撮る写真には次のような特徴があるそうです。
- 青色と灰色が強く、全体に暗く、ぼんやりしている写真。
- モノトーン加工を好んで使う。
- 顔のアップが少なく、引きの写真が多い。
- 正面の写真が少なく、斜めや横からの写真が多い。
- 他人と一緒の写真が少なく、自撮り写真が多い。
- 投稿頻度は高め。
- コメントは多いが「いいね!」は少ない。
なるほど、と思うところもありますが、青を好むとかはどういう相関関係があるのかよく分かりません。
でも、南国の人たちは、赤やパステルカラーなどの派手な服を好んで着ているので、あながち無関係とは言えません。
投稿内容よりSNSに投稿する頻度が問題ではないか
でも、本当に「うつ病」傾向のある人は、インスタグラムなどのSNSにに写真を投稿しないようにも思います。
私もうつ状態の時は、SNSにテキストを投稿する頻度は減りますし、ましてや写真など、撮る元気もなくなってしまいます。
ですから、SNSで「うつ」かどうかを判断するならば、投稿内容よりも、投稿の頻度が急に減ったとか、急に投稿しなくなったということのほうが重要だと思います。
ただ、うつの人に「心配している」とメッセージを送ると、逆にうつの人には負担をかけてしまうことになるので、軽いあいさつくらいが良いでしょう。
SNSをしない人の方が幸福度が高いという研究結果もある?
SNSの投稿内容や頻度が「うつ病」と関係があるという研究の他に、そもそもSNSを使う人は幸福度がさがるとも言われています。
たしかに、facebookは実名で家族や子どもなどのキラキラした写真を載せている人が多いので、自分のコンプレックスが刺激されて、悲しくなってしまうことが多々あります。
かくいう自分にしても、「facebook」や「Instagram」にのせる写真は、キラキラしたものがおおいので、見ている人からしたら、不快に思われているかもしれません。
私も「病み垢」を1つもっていますが、とくに活発に投稿しなくても、みんな精神や心に傷を負いつつ、懸命に生きているのだということが分かり、勇気をもらえます。
Twitterは「バカッター」や妙に粘着してくる怖い相手もいますが、まだ一番インターネットの良いところも持ち合わせているSNSだと思います。
世界は冷たい人だらけなわけではないし、誰もが弱さをかかえているのですし。