最近、日本で若い女性を中心に富士フイルムの使い捨てフィルムカメラ「写ルンです」が流行っているそうです。
なんでもスマートフォンのカメラが綺麗に撮れすぎて味がないと思われているとか。
私は普段一眼レフやミラーレス一眼で写真を撮っているので、撮影素子の小さいスマホのカメラが綺麗すぎるとは思いませんが、確かに一昔前のコンパクトデジカメよりきれいに撮れてしまうのは事実。
私はフィルムカメラもライカとコンタックスを持っているのですが、台湾ではフィルムを現像してくれるところが少ないし、料金も日本と同じくらいかかるのでフィルムカメラはかなり贅沢な趣味です。とてもじゃないけどフィルムカメラにまでお金をかけることができません。
オリンパスのアートフィルター「ラフモノクローム」で手軽に味のある写真を撮る
でもどうにかフィルムで撮ったような味がある写真が撮りたいと考えていたら、オリンパスのカメラには「ラフモノクローム」というすばらしいアートフィルターがついているじゃないかと思い至りました。
中古で買っていたかなり昔のカメラ OLYMPUS PEN E-PL1にPanasonicの14mm F2.5レンズを付けて近所を撮ってみました。
街の三叉路のモノクロ写真
いつも何気なく歩いている三叉路。
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
オリンパスのラフモノクロームで撮ると、途端にドラマチックな写真になります。やはり伝統あるカメラメーカーだけあって、モノクロの処理がうまいです。
オリンパスがアートフィルターを導入して後、他のメーカーも同じような粒状感あるモノクロのフィルターを搭載していますが、OLYMPUSのが依然として一番かっこいいです。
大通りのモノクロ写真
台北市政府→忠孝復路→忠孝新生とつづく幹線道路。
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
夜でしたが、けっこう細かなところまで写っています。
道教の廟の前にある香炉の写真
マクロ的な撮り方で撮ってみました。街の小さな道観(道教寺院)の前にあった香炉です。
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
かなり暗くて、シャッター速度は8分の1秒というスローシャッターでしたが、オリンパスのカメラには手ぶれ補正がついているのでブレていません。さすが。
台北の街の十字路の写真
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
韓国料理屋
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
台北の横断歩道と車
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
ラフモノクロームで撮るとレトロ感が増します。
台北のカトリック教会の写真
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
台北MRTの駅構内の写真
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
自転車の写真
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
スローシャッターなので自転車が被写体ブレしています。ラフモノクロームで撮る場合、ノイズはあまり考慮しなくて良いのでISO感度をもっと上げても良いかもしれません。しかし、被写体ブレしているほうがスピード感が出ていいかも。
台北の公園の写真
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
普通の公園ですが、ラフモノクロームで撮ると肉眼で見るより随分雰囲気が違います。
台北の公園のガジュマルの木
Olympus PEN E-PL1 + Panasonic LUMIX G 14mm F2.5
ガジュマルの木は形が面白いのでモノクロに向いている被写体です。
ラフモノクロームで撮る面白さ
もう台北には8年住んでいるので、街を歩いていても新しい発見は滅多にありません。特にこの写真で撮ったようないつも歩いている道はなおさらです。
でもオリンパスのラフモノクロームで撮ると、新しい視点で街を見ることができます。
いまラインナップされているオリンパスのカメラには大体搭載されていると思いますが、今ならPEN E-PL9が良いかも。アートフィルターは処理に時間がかかるので、型番が新しいボディのほうが良いと思います。
アートフィルターは「ラフモノクローム」だけではなく、「ポップ」など魅力的なものがいろいろあります。各社オリンパスのアートフィルターを真似ていろいろな効果を付けられるものを搭載していますが、やはりオリンパスのフィルターが群を抜いて味があります。
そんなにお安くない値段ですが、「写ルンです」とかで36枚撮りフィルムを買って現像するお金を考えれば、撮れば撮るほどデジタルのほうがお得になります。