台中メトロ(MRT)が2020年に開通予定だそうです。
日本から車両2両が現地に到着し、台中の現地ではお祭りのような騒ぎとなり、ニュースでも大々的に報じられていました。
台中BRT(バス高速輸送システム)は大失敗
台中は南部の大都市・高雄のMRTの業績が芳しくないことから、MRTには消極的でした。
だから欧米にあるような「バスによる輸送システム(BRT)」を構築しようとしました。
しかし、専用レーンの設置の不備などからうまく行かず、去年の夏頃中止と相成りました。
それでいつの間にか台中メトロ(MRT)の建設が始まっていたようです。なんだかよけいに手間と予算がかかってしまったようです。
(追記:ちょっと調べると、台中メトロの計画はずっと前からあったようです。それならなぜBRTを作ったのか謎です。)
台中MRTの路線と駅
台中メトロには18の駅がつくられていて北屯駅から烏日駅までを結ぶようになるとのこと。
無人の自動運転システムを採用するようで、なかなか先進的です。台北のMRTも一部の区間は自動運転システムですが、まったく支障はありません。日本より進んでいるかも。
台中政府の台中MRT完成予想図
完成予想図を見るとSFっぽくてかっこいいのですが、本当にこんな風にできるのでしょうか。
台中MRTの全長16.71キロメートルのうち、15.94キロメートルは高架となるそうです。
高架というと桃園メトロ(MRT)空港線が同じく高架が多くて工事が遅れたのでちょっと不安です。
台中MRTは日本の川崎重工が担当
台中MRTは総工事費600億台湾元(約2055億円)の大型プロジェクトです。
そのうち2両編成の車両36両、信号・変電・通信・自動改札システム、車両の基地設備などを川崎重工が一括供給すると決まっています。
台中は1999年に大きな地震がありましたから、地震対策に強い日本のメーカーを選んでくれたのかもしれません。
桃園メトロ(MRT)空港線も日本の丸紅が作りましたが、あちらはトラブル続きでなかなか完成しなかったので、台中MRTもはそうならないよう祈るばかりです。
台中メトロは2018年11月末に試験運営をして、2020年12月には正式に開業の予定とのこと。今のところ工事が遅れているという話も聞かないので大丈夫でしょう。
台中MRTは採算がとれるのか
高雄はMRTの業績が悪く、復活のためにLRT(次世代路面電車)を作っていますが、これも試験運転中に脱線したりで前途多難です。
(追記:2017年現在、順調に運営しているようです。)
台中MRTを作っても高雄のように利用者が少なくて、採算が取れない可能性もあります。
しかし、台中は交通渋滞が酷いようなので、それを避けるために乗る人が多いのかもしれません。
台中は最近まで台北、高雄に続く台湾第三の都市でしたが、高雄を抜いて台湾第二の都市になりました。人口が増えていることから考えると高雄のMRTよりはうまくいきそうです。
現地の人が利用するかどうかは気になるところですが、観光客にとっては大変便利になることは間違いありません。
MRTができれば台中に観光に行く人はもっと増えるでしょう。
台南でもMRT建設計画が進行中
台中に続いて、南部の古都・台南でもMRT計画が進んでいます。
こちらは2025年に開通予定で、いずれ高雄のMRTとつながるそうです。台湾がどんどん便利になっていきますね。
今は日本人旅行者の大半が台北だけに来て帰るという状況ですが、中部や南部にももっと注目が集まりそうです。