『魔法少女サイト』を1巻から最終刊の16巻まで一気に読みました。
学校では陰湿なイジメに遭い、家では兄から酷いDVの被害に遭う主人公の少女・彩。
どこにも安全な居場所がなく、地獄のような日々の中、絶望していた彩に「魔法少女サイト」という謎のHPからコンタクトがあります。
魔法少女のステッキを手に入れた彩は、それを使ってイジメを回避しようとしますが、とんでもない凄惨な事件となってしまいます。
同じような魔法少女と出会い、魔法少女サイトのシステムや管理人の秘密を暴いていくというストーリー。
概要:魔法少女まどか☆マギカ+GANTZ ?
漫画『魔法少女サイト』は佐藤健太郎によぅって、秋田書店のウェブコミック配信サイト『Champion タップ!』にて2013年7月18日更新分から2017年10月5日更新分まで連載されていました。
2017年の10月26日からは漫画雑誌『週刊少年チャンピオン』に移籍して2019年35号まで連載されました。
フワフワしたかわいい少女が凄惨な運命に巻き込まれていくというのは、先行の『魔法少女まどか☆マギカ』に似ています。
また『GANTZ』の影響も指摘されていて、魔法少女同士が争うというバトル・ロワイアル展開もあります。
終盤、システムの秘密が明らかになるにつれて、SF色が強くなっていき、壮大な物語となっています。
無料でアニメ『魔法少女サイト』を見る方法
『魔法少女サイト』はアニメ化されています。
現在『魔法少女サイト』は「見放題作品」に入っているので、31日間無料で全話観ることができます。
登録から31日間の内に解約すれば、一切料金はかかりません。
漫画版とは後半の展開が違うので、気になる方はぜひ観てみてください。
漫画『魔法少女サイト』第1巻
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感想(少しネタバレ有り)
年端もいかない少女が凄惨な事件に巻き込まれて、酷い目にあって力尽きていくという展開が続くので、受け付けない人は全くダメだとおもいます。
特に兄の要は作者がかなりのめり込んで描いているのが見てとれます。
物語は敵と味方が二転三転して、かなり複雑になっていくのですが、掴みと引きがうまくて、次から次へと単行本に手が伸びてしまいました。
考察(ネタバレ有り)
『魔法少女まどか☆マギカ』と似ていると描きましたが、『魔法少女サイト』が「不のエネルギー」を集めるために利用されているのに対して、『魔法少女まどか☆マギカ』は「絶望のエネルギー」を集めるのに利用されているというところはかなり類似しています。
また、最後の展開も主人公一人が全てを抱え込んでいくというのも既視感がありました。
『魔法少女サイト』で終末に起こるとされる「テンペスト」は『魔法少女まどか☆マギカ』の「ワルプルギスの夜」に対応しています。
『魔法少女まどか☆マギカ』の「ワルプルギスの夜」は絶望的な大災害を起こす最凶最悪の魔女「舞台装置の魔女」でしたが、『魔法少女サイト』の「テンペスト」は人工知能AIが絡むもっとSF的なモノとなっています。
その「テンペスト」の秘密はラストで一気に明らかにされ、ちょっと置いてけぼり感がありました。
また、佐藤健太郎の前作『魔法少女オブジエンド』のキャラが終盤に唐突に登場して、ラストにも大きな役割を果しています。
『魔法少女オブジエンド』と繋がりがあるなら、序盤でそういう描写があれば、前作を読んでから読んだのに。。
ラストがよく分からなかったので、『魔法少女オブジエンド』を読んで、もう一度読んでみたいです。
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