うつ患者にとって、台風や爆弾低気圧はうつの諸症状が一気に悪化してしまう天敵です。

鬱ではない人でも低気圧によって体調が悪くなる人がいます。

普通の人にはわかってもらえない辛さがあるのに、甘えているとか怠けているとか言われてしまったりします。
気圧や温度の変化で体調が悪くなってしまうのは、鬱病の人によくあることなので、自責の念を感じたり余計に落ち込んだりする必要はありません。
気圧、気温の変化に敏感なうつ
うつ病になると、体の生命エネルギーが少なくなるのか、環境の変化を受けやすくなります。
その影響の受け方は個人差はありますが、気圧の変化、気温の変化に敏感になる人が多いです。

指一本動かすのも辛かったです。
外出なんて絶対にできません。

当然台風はもっと強烈なので、完全に寝込んでしまいました。
低気圧によるうつの悪化を緩和する方法
私のうつはほぼ寛解しましたが、台風や爆弾低気圧が来ると顕著に体の調子が悪くなります。
もちろん心もふさぎ込んでしまいます。
そういう時に対抗策としていくつかの方法があります。

これはうつではない低気圧頭痛の人にも効きます。
カフェインが有効なのだと思いますが、お茶よりもコーヒーのほうが効果があるような気がします。

二つ目はマッサージをすること。
自分でするとつかれるので、マッサージ機をつかってするのが良いでしょう。
一番いいのは誰かに手でもんでもらうことです。

もしご家族にうつで苦しんでいる人がいれば、マッサージしてあげるのが良いと思います。
しかし、うつの時は人と一言も話したくなく、孤独でいたいときもありますので、場合によりけりではあります。
「天気が悪いから調子が悪い」は「甘え」ではない
雨が降ったり、台風が近づいただけで調子が悪くなり動けないうつ患者は周りから怠け者と言われることも多いです。

日本ではうつ病というのはまだまだそんな認識なのです。
周りの無理解を正そうとしたり、攻めてもこちらのエネルギーを使って疲れるだけなので、今はそういう人もいると思ってほっとくのが一番良いです。
うつは時間はかかりますが、無理せず休息を取ることで、必ず少しずつ良くなります。
台風や雨で動けなかった私も、台風でもどうにか普通に活動できるようになりました。

親や兄弟であっても、完全に相手の心が分かると言うことはありえません。
こちらが相手の苦しみや哀しみの程度を測りかねるのと同様、だれにもあなたの苦しみは完全には理解できません。
私は「うつ病」で苦しんでいますが、それも他の人の「うつ病」とはまた違った苦しみのあり方でしょう。
ただ、私は自ら苦しんでいるため、だれかの苦しみは理解できなくても、共感することはできます。
分からないけれど、切り捨てることなく寄り添うことはできます。

もし健康だったら、相手を切り捨ててしまっていたかもしれません。
そういうことが分かっただけでも、何もかもが無駄ではなかったのだと思います。
だれもが皆、人には理解されない苦しみを抱えて生きていますが、理解できなくても多様性として認め合える世の中にしていきたいですね。