アメリカのアイオワ州立大学の研究チームが科学誌「Technology Mind and Behavior」に掲載した研究によると、若者のSNS使用を短くすることによって、ネガティブさが消えて憂鬱感や孤独感が軽減された。
参考のURLは以下 (英語ページ)
https://studyfinds.org/cutting-social-media-depression/
SNSといえば、Twitter・Facebook・Instagram、YoutubeやTikTokも含むと思うのでなかなか若者にとって制限するのは大変かもしれない
ただ、どうしても鬱々とした気持ちから抜けられない人や、うつ状態に陥ってしまった場合はSNSを制限するというのは簡単かつ有益な方法といえる。
SNSを一日30分に制限するだけでネガティブが消える
アイオワ州立大学の研究グループは、対象の大学生のグループでソーシャルメディアの利用を1日30分に制限したところ、
- 不安
- うつ
- 孤独
- 欠落恐怖(FOMO)
のマイナスのスコアが有意に低くなった。
この研究結果は、否定できない傾向として、若者のソーシャルメディアの使いすぎが、精神的な健康が損なっていると指摘している。
SNSを制限した場合、マイナスな感情が減っただけではなく、ポジティブな感情も高いスコアを獲得した。
SNSを制限するというお手軽かつすぐに実行できる方法はネガティブさを低減させるだけでなく、ポジティブさを増進するという一挙両得・一石二鳥な手段!
30分以上SNSを使ってしまっても効果はある
ただ、SNSが生活に浸透しすぎてて、30分だけに制限して使うなんて到底できないと思う人も多いはず。
自分も30分なんて一瞬で過ぎてしまうので無理そう
アイオワ州立大学の研究では「30分の制限時間を超えてしまっても効果はある」とのこと。
これはありがたい話。
とにかくSNSを使いすぎると心の健康に悪いと意識して、過度な使用を控えるようにしていくだけでもネガティブさを減らすことができそう。
どのようにSNS使用を減らしていくのか
問題はSNS使用が習慣化しすぎていて、どうやって減らしていったらいいかということ。
アイオワ州立大学の研究によると、タイマーとかApple Watchとかのデバイス、時間計測アプリを活用して、とにかくソーシャルメディアに費やしている時間を計測して、意識付けしていけばOKとのこと。
SNSはどの媒体においても、とにかくどんどんスクロールし続けていくように巧妙に設計されていて、時間を忘れてしまうようにできているもの。
時間を奪われ続けるのを止めるのは難しいですが、とにかくチェックして記録していくという方法はダイエットとも共通すると言える。
まとめ
どうにも毎日鬱々として、不安やネガディブさを感じてしまうという人は、簡単な対策としてSNS使用を減らすというのが有効となる。
30分以内にするのが理想的だが、過度な使用を意識して避け、時間を奪われないようにするのが良い。
SNSは同好の士を見つけるとか、仲間を見つけたり情報を得るためには大変有益なツールだが、負の側面も相当あることを意識すべし。